先月末の大陸間弾道ミサイル(ICBM)に続き、北朝鮮が5日、複数の短距離弾道ミサイルを発射した。米大統領選が近づくと「北朝鮮がミサイルを発射するのでは」との予測が飛び交うが、実際は「この時期に撃ったことはない」(防衛省幹部)のが実態。しかも、北朝鮮が米大統領選の投開票の直前に相次いで発射するのは初めて。北朝鮮の意図をめぐり、日本政府内で分析が進められている。
- 北朝鮮から数発の短距離弾道ミサイル 日本のEEZ外に落下
「このようなタイミングで北朝鮮が弾道ミサイルを発射した意図について、確定的に答えることは困難だ」。中谷元防衛相は5日の記者会見でこう語った。10月31日のICBM「火星19」の発射を受け、日本を含む主要7カ国(G7)の外相が「最も強い言葉で非難する」との声明を発表した直後の短距離弾道ミサイルの発射。北朝鮮が弾道ミサイルを1週間以内に複数回発射したのは、衛星打ち上げの目的を除けば、9月に続き今年2回目だ。
日本政府内で有力なのが「米…